この学校でしか経験できないことがある。「ファミリア」だ。
異年齢のミニ集団で、 “衣食住”のテーマから一つ自分で選ぶ。
昨日のファミリアは2回目。役割分担を決め内容に入っていた。
高学年の子が低学年の子に寄り添っている。1年生が6年生のパソコン画面を一緒にのぞいている。
どんな気持ちでいるのだろうか?と思うが、年長者への憧れを抱いているに違いない。
1年生から見たら5,6年生は大きく、想像もつかない世界の住人ではないか、とその頃の自分を振り返って想う。
5年先の時代が読めないと言われている「今」
どんな時代を生きていくにしても、子ども達には安心して大人になってほしい。
それには「今」を丁寧に生きることではないか。
例えば、忙しいとは“心を亡くす”と書くが、忙しさに振り回されて、スケジュールを消化することに追われる子どもであったら残念だ。大人には往々にしてあるが、小学生時代の子ども達には味あわせたくない。
しかし、青葉台初等学部にいると、時間の流れが穏やかだ。
「今」を心を伴わせて生きれば、経験がしっかりとその子に積まれ、自信となってその子を支えるだろう。
自尊感情で『非認知能力』の一つだ。
日本人が他国と比べとても低いと言われている自尊感情とは、自分自身を価値あるものとして尊重する、自己肯定的な評価をしている状態だ。
こういった力は一朝一夕には獲得できない。
乳幼児期から育っている力だが、具体的に実行する力を持つ小学生時代にこそ、獲得させたい力だ。
ヒトは真似て育つ。
真似たい!と思う年上の子がいる、それが青葉台初等学部だ。
(エピソード)
1年生のそばで6年生が、点線でマス目を書いてあげていた。何だろう、、、と私は見ていた。ファミリア活動の企画書を作るのだが1年生にとって書き直すのは大変だ。消しゴムで消した跡がまだ残っている。6年生はその子のために点線でマス目をつくっていた。
青葉台初等学部綱領に、
『学問から得た知識は世界平和のために真に隣人の幸せのために尽くす』
という大理想があるが、隣人との距離、、それが青葉台初等学部では温かく近いのが嬉しい。